異世界に来た、って言ってもちょっと驚いたくらい。

現実に未練なんてこれっぽっちもないし。

むしろ戻りたくないし


異世界で生きるのも悪くない


てゆーか、今までずっと思ってた。
「現実から逃げたい」

「1からリセットしたい」


1からリセットとまではいかなかったけど、誰も私のことを知らない世界に来れたんだ。

これでいい。


…よね?

なんか、私……

「胸が、もやっとする…。」

「あ"?さっきから何ブツブツ言ってんだよ。まぁ、とりあえず俺の集落に連れてくから大人しくしとけよ。」


怒られた。しゅん。
てか声に出てた!?


まぁ、住める所に連れてってくれるってんだしラッキー♪


…ん?大人しくしてろって、
どういうこ『よいしょ』