1個目はね、部内でのギスギスした人間関係が原因かなぁ~。



私は、女子バスケ部に入ってるんだ。




今だから言えることだけどね。





本当にお互いに皆で嫌ってたんだと思う。


もちろん、人間だから人の好き嫌いがあるのは分かってはいるんだけど、





チームプレイに影響するから、表には出しちゃだめだと思うんだ。




でも、私たちの部活はおもいっきり出してたんだ。



口には出さなくても顔とか、雰囲気とかに出てて気づかない人はいなかったと思う。






私は人よりもストレスとか感じやすくて、頭が痛くなったり、吐き気がする。酷いときは、もう自分が今生きているのかさえもわからなくなった時もある。






そうして、だんだん部活へ行こうとすると、頭痛や吐き気が襲ってきて立つこともできなくなってしまう。
酷い時は熱も出た。
そして、部活を休む日が増えた。


私もそんな自分が嫌だった。








そんなとき、私の親友である藍がリストカットをしていることを知った。
初めは理解ができなかった。




なんで、自分を傷つけるのか。

痛いだけじゃないかと・・・







しばらく経ったある日、私は自分の部屋で暇を持て余していた。


目の前にある、鋏が妙に目についた。

ここまでくれば、このあとどうなるのか感の良い人はわかるのではないだろうか。





そう、私はその鋏で自分の腕を切った。


鋏と自分の腕の肉が摩擦のように擦れた。

ぞくぞくした。

少しだけ痛かった。

そのあと、私は風呂に入った。

前に、リストカットは風呂に入ると水が沁みて痛くなるので生きていることを実感するときいたことがあった。



けれど、私には痛さを感じることができなかった。

ただ、腕に残った傷を残して風呂から上がった。





藍はリストカットを辞めたいと言っていた。
辞めたいならやめればいいと私はいってしまった。

あの時の私は何にもわかってはいなかった。

辞めようとしても辞めれないのだあの痛さが、あとを引くのだ。




鋏があると、誘惑されている気分になった。



そんなこんなで辞めれずにいた。
そんなとき、練習試合があった。




一応、私はスタメンだったので汗をかく程度には試合に出る。
そして、何試合もするなか、一年生試合があった。

ベンチで試合を見ていると、腕にピリピリとした痛みが走った。
リストカットしたところだった。



私は、切ったときよりも、風呂に入って水が沁みたときよりも
















   汗が沁みた時の方が痛かった。



それと同時にとてつもない罪悪感に襲われた。

だから、鋏を見ないように隠してリストカットをしないようにしたら、やめられた。













だが、心に傷がついていくのは止まらなかった。むしろ、前よりも酷く、脆くなっていた。



ストレスが溜まりすぎてキャパオーバー状態だった。




毎日部活を辞めたいと思ったし、消えてしまいたいと思うなかある言葉が胸に刺さった。




「部活休んでばっかで、やる気ないならやめてよ。」




と、同級生の部活の人に言われたこと。












それが、1個目の理由。