「なんかあった?」 『なんも無いし…。』 そう言いながら陽翔の横にちょこんと座った。 「ふーん。ならいいけど。もし何かあったら言えよ。」 ほら、こういう時だけ聞いてこないの。 『うん…ありがと…』 いつもは意地悪な陽翔だけど本当は優しいことを知っている。 「あ、そうだ。今年もやるか?勉強会。」 ほら、話を逸らしてくれている。