「あなたがいてくれたから、わたし、幸せだったわ」 そんなこと、言わないで。 「わたしを守ってくれてありがとう。…泣かないで、男は泣いちゃダメ。それに、なにも泣くことはないのよ。 だって__わたしを離さないんでしょう、傍にいてくれるんでしょう?」 君は、冗談のつもりで言ったのかも知れない。けれど、僕は、その時、 誓った。 僕は、君を抱きしめた。 窓から差し込む光。空は曇り始め、君の頬を照らしていたそれが、消えていく。 君は尊大に微笑み、目を閉じた。光が消えた。