不意にそんな事を言われ戸惑うあたし。
「あ。ああ…うん、そうだよ?はい」
そっと溢さないようにして凪に渡す。
「いただきます」
そう言って凪はおかゆを食べ始めた。
「どうかな…ぉ、美味しい?」
「ん…上手いよ」
凪には似合わない程の優しい笑顔を浮かべて、言葉を返す。
「本当?やったぁ!」
あたしはバンザイしてから、もう一度凪を見る。
「食べる?」
「え?いいよ…自分のはまた作るし…」
とか言いながら、本当はとっってもお腹が空いています!
「ダメ…」
凪が不意にそんな言葉を漏らす。
「へ?何がダメなの?」
「食べないと…ダメ…」
「何言って…」
そんなあたしの言葉は見事に凪に封じられた。
凪の唇で。
「ん?!」
口の中に温かいものが入ってる。
…おかゆじゃん…
って!そういう問題じゃなくて!
ちょっと…これは…どういう…状況なんでしょう?
あたしの頭はパニック寸前。
ない頭で必死に今おこってることを整理する。

