「子供扱いするとはいい度胸してんじゃん…蜜羽?」

凪の瞳がギラリと光った。

言葉が出ないあたし…


「え。あ、あのね…ゴメ…?…え?」


謝ろうとした矢先、凪があたしの胸らへんに倒れてきた。


「っ!凪?!ちょっと…」

あたふたしていると、不意に凪のおでこに手が当たった。


「ぁっつ~!」


凄い熱…


あたしはそう思ってから、凪を起き上がらせる。


「凪…無理しすぎだよ…」


凪は昔からなんでも出来る子として有名だったけど、本当は努力家なんだってあたしは知ってる。


だから、無理することも多い。


でも今回はやり過ぎ。


そう思って怒ろうかと悩んだけど、凪の苦しそうな顔を見ているとできなかった。


「凪…やっぱ家帰ろう。ハンバーグどころじゃないよ」


「ん…ゴメン」



そういって、凪は歩きだした。


あたしは凪の隣に行って、凪を支えながら帰った。