…ってキスゥゥゥ?!!

STOP!!…えっえ待ってよーっ!!

ぐんぐん凪の顔が近づいてくる。

あたしは覚悟を決めまぶたをギュッと閉じた。

凪とのキスは…慣れない。
中学の時、何回か他の子としたけれど、すぐに慣れた。

決して恋愛経験が豊富じゃないあたしには、その違いがよく分からない。

「…?」

…あれ?
何か、凪…来ない?

うっすらと目をあけてみると、あたしの顔から、20cmほど
離れた所で、顔を横に向け赤面する凪の姿。

「凪?」

「…」

「おーい」

「…んなよ」

「へ?」

「キス…受け入れてんなよ」