雪が降る夏






『あ!!!!!ハルやっとでた!!!!!!』




「お前が取らないと家まで来るって言ったんだろ…」



『えへへ!てかハル!!学校おいでよ!』


通話越しにの優しい声で楽しそうに質問をしてくる。
こいつは昔からお節介だ。





僕みたいな引きこもりはほっておけばいいものを、弱いくせに人一倍誰かを守ろうとする。




「学校なんていかないよ」



『えー!久々に一緒に行こうよ!』



「やだよ」


素っ気ない言葉を投げつけ通話を切り、持っていた携帯をベットに軽く投げてベットに倒れる。



「はぁ…。」


ーコンコン


ため息と同時にノックの音が耳に入る。