だから、弱虫は弱虫なりに、この感情にケリをつけなければならない。
彼への思いとともに伸ばしていた自慢の長い髪をバッサリと切った。
ものすごくボブカットになった。
さっきまで私の体の一部だったものが、無造作に床に散らばっているのを見た時自分が強くなれた気がした。
成長できた気がした。
まだ、彼への気持ちは胸に残っているけど。
それでもいい。
私はもう、弱虫なんかじゃない。
彼のことが大好きだ。
そう、伝えよう。
そしていつかこの思いが消えてなくなるまで、また髪を伸ばそう。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…