「で、どんな感じだったの?」

右口角を上げてニヤリとする。
その意味をすぐに理解できないでいたが、頭の中で処理が追いついた途端動揺で激しくむせた。

「な、何を言ってるの…!」

「だーかーら、ダイレクトに繋がった感じはどうだったの?」

「ふ、普通だよっ」

あの時の出来事がフラッシュバックして頬が赤らんだ気がした。
春人とはもちろんあの夜が初めてではないけれど、毎回リアクションが新鮮なのか、いつの日か春人に『いつまでも初(うぶ)で可愛いね』と真面目に言われたこともあったっけ。

「顔、赤いよ?想像しちゃった?」

「う、うるさい!こんなところでそんな話しないでってば」

「あはは、ごめんごめん」

面白そうに言葉を並べる充希をジト目で見つつ、口にストローを運んだ。