私の声にフロアの人たちが一斉にこちらを見る。
「鵜崎さん、どうしたの?」
そんな中石田さんだけが声を掛けてくれた。
「あ、いえ…何でもありません」
慌ててスタッフ休憩スペースに駆け込み、もう一度それを開いた。
そこに書かれていたのは、恐らくメッセージアプリで友達追加をする際のIDと、名前だった。
"山下 祐介"って書いてある。
…って、今は名前はどうでもよくて!!どうしてこれを私に!?問題はそこよ!!
特に何かメッセージが書いてあるわけでもなく、ただIDと名前だけがそこに記されていた。
お客様が店員に恋をするっていうのは聞いたことがあるけれど…まさか自分の身に起きるとは。いや、恋と決まったわけじゃない!!
…だとしたら、一体何のために。
その日はずっと山下さんからのメモのことで頭がいっぱいだった。
帰宅してそのメモを開く。
…うん、裏面を見たけどやっぱり何も書いていない。何を意図してこれを渡したのか全くわからない。
このメモをどうするかずっと悩んでいた。
このまま無視することも考えたが、常連さんのような存在だし、無視したら今後顔を合わせた時が気まずい。
…春兄に相談する?いや、そうするほどのことでもないかな。このくらい自分で決めないと。
悩みに悩んでメッセージアプリを開き、IDを打ち込んだ。
フルネームで出てきたアカウントを友達追加する。
春兄の友達は私の友達ってくらいの軽いノリで行けば大丈夫だろうと思い、メッセージを書いた。
【鵜崎です。いつもご来店ありがとうございます。またいらして下さいね】
あくまでも、お客様と店員という立場を重んじてメッセージを送った。
するとすぐに返事が来た。
【竹内と付き合ってんだっけ】
絵文字も顔文字もない質素な文。まぁ、あの山下さんが絵文字とか顔文字を乱用していても怖いだけだけれど。
【はい、付き合ってます。】
【連絡取ってても大丈夫?】
【大丈夫だと思います】
やり取りするだけなら特に問題はないだろう。
【どうして私に連絡先を?】
山下さんから返事が来る前に立て続けに送った。私が一番気になっていたこと、教えてもらいたい。
「鵜崎さん、どうしたの?」
そんな中石田さんだけが声を掛けてくれた。
「あ、いえ…何でもありません」
慌ててスタッフ休憩スペースに駆け込み、もう一度それを開いた。
そこに書かれていたのは、恐らくメッセージアプリで友達追加をする際のIDと、名前だった。
"山下 祐介"って書いてある。
…って、今は名前はどうでもよくて!!どうしてこれを私に!?問題はそこよ!!
特に何かメッセージが書いてあるわけでもなく、ただIDと名前だけがそこに記されていた。
お客様が店員に恋をするっていうのは聞いたことがあるけれど…まさか自分の身に起きるとは。いや、恋と決まったわけじゃない!!
…だとしたら、一体何のために。
その日はずっと山下さんからのメモのことで頭がいっぱいだった。
帰宅してそのメモを開く。
…うん、裏面を見たけどやっぱり何も書いていない。何を意図してこれを渡したのか全くわからない。
このメモをどうするかずっと悩んでいた。
このまま無視することも考えたが、常連さんのような存在だし、無視したら今後顔を合わせた時が気まずい。
…春兄に相談する?いや、そうするほどのことでもないかな。このくらい自分で決めないと。
悩みに悩んでメッセージアプリを開き、IDを打ち込んだ。
フルネームで出てきたアカウントを友達追加する。
春兄の友達は私の友達ってくらいの軽いノリで行けば大丈夫だろうと思い、メッセージを書いた。
【鵜崎です。いつもご来店ありがとうございます。またいらして下さいね】
あくまでも、お客様と店員という立場を重んじてメッセージを送った。
するとすぐに返事が来た。
【竹内と付き合ってんだっけ】
絵文字も顔文字もない質素な文。まぁ、あの山下さんが絵文字とか顔文字を乱用していても怖いだけだけれど。
【はい、付き合ってます。】
【連絡取ってても大丈夫?】
【大丈夫だと思います】
やり取りするだけなら特に問題はないだろう。
【どうして私に連絡先を?】
山下さんから返事が来る前に立て続けに送った。私が一番気になっていたこと、教えてもらいたい。



