それはまぁ、置いといて。
私はいつも通りの毎日を過ごしていた。
絵を描いて、その絵を友達にあげて喜んでもらうというごく普通な毎日。
そして小説を書く事が好きな私の友達、宮郷 夏乃(みやさと かの)の小説の絵を描いたりもした。夏乃は私の絵を一番褒めてくれた。
私はその時がとてつもなく幸せだと思った。
夏乃と私は物語を作るのが好きで良く小説を書いては遊んでいた。もちろん、自分達が創ったキャラクターで。
夏乃が創ったキャラクターは数えきれないほどいたが、その中でも一番目を引いたのは時雨(しぐれ)というキャラクターだった。
時雨は男のキャラクターでこれまた悲しい過去を持っている。
力強い所もあり、優しい所もある。
そんなキャラクターだった。
だからだろうか、どのキャラクターの中でも一番目を引いたのは。
私が創った彗華は左目に眼帯をしていて時雨には全然似ていない筈なのに、何故か似ているとさえ思えた。
そんな不思議な存在な時雨にいつの間にか私は心を奪われてしまっていた。
夏乃が書く小説は面白い、読んでいて飽きないし私が好きな性格の子が物語の登場人物によく出でくるから、私はそんな夏乃が書く小説が大好きだった。
でもある日、夏乃はばったりと小説を書くのをやめてしまった。
理由を聞くと、書き続けていたら死んでしまうかもしれないから怖いと言った。
そしてはっきりとこう告げた、
「私は小説家になりたかったけどもう嫌だ、どうしてこんな思いをしなきゃいけないの。なんで私なの。怖いよ、ねぇ。怖いよ…。」
私はその意味を今はまだ知らない。
でもその時の私は、何故か寒気を覚えたんだ。
私はいつも通りの毎日を過ごしていた。
絵を描いて、その絵を友達にあげて喜んでもらうというごく普通な毎日。
そして小説を書く事が好きな私の友達、宮郷 夏乃(みやさと かの)の小説の絵を描いたりもした。夏乃は私の絵を一番褒めてくれた。
私はその時がとてつもなく幸せだと思った。
夏乃と私は物語を作るのが好きで良く小説を書いては遊んでいた。もちろん、自分達が創ったキャラクターで。
夏乃が創ったキャラクターは数えきれないほどいたが、その中でも一番目を引いたのは時雨(しぐれ)というキャラクターだった。
時雨は男のキャラクターでこれまた悲しい過去を持っている。
力強い所もあり、優しい所もある。
そんなキャラクターだった。
だからだろうか、どのキャラクターの中でも一番目を引いたのは。
私が創った彗華は左目に眼帯をしていて時雨には全然似ていない筈なのに、何故か似ているとさえ思えた。
そんな不思議な存在な時雨にいつの間にか私は心を奪われてしまっていた。
夏乃が書く小説は面白い、読んでいて飽きないし私が好きな性格の子が物語の登場人物によく出でくるから、私はそんな夏乃が書く小説が大好きだった。
でもある日、夏乃はばったりと小説を書くのをやめてしまった。
理由を聞くと、書き続けていたら死んでしまうかもしれないから怖いと言った。
そしてはっきりとこう告げた、
「私は小説家になりたかったけどもう嫌だ、どうしてこんな思いをしなきゃいけないの。なんで私なの。怖いよ、ねぇ。怖いよ…。」
私はその意味を今はまだ知らない。
でもその時の私は、何故か寒気を覚えたんだ。
