私、坂谷美夜は突然ながら追われています。

追っているそれは人間と呼ぶにはふさわしくない形、動きをしていた。
気持ち悪い。そう思わざるを得なかった。
正直吐いてしまってもおかしくないほどに奇妙な動きををしていたのだ。
突然叫び出しては止まるそれ。
でも、逃げなければいけない。何故ならこの悪夢は終わらないから。
いつから、いつからこんな事になってしまったんだろう。考えろ、思い出せ。
そんな事を脳に伝えるがうまく起動してくれなかった。
神様は不公平だ。どうしてこんな目に遭わなければいけないのか。
そして、この悪夢はいつ終わってくれるのだろうか。