守ってくれる大きな手

2人は懐かしそうに笑う。

「私、ほんとは、最初貝塚さんのこと正直苦手だったんです」

「そうなの?」

「はい、優しい人なのかなって思ってたのに、無愛想だし、怖いし」

「ははは、ひでーな」

「でも、、、変わりました。優しいのとか、今のお仕事されてたら当たり前なのになって思って」

「昔からクールだ怖いって言われてたんだけど、男友達といる時はそうじゃないんだ。でも、職業柄、女とあんまり接点がなくてさ、その上、女子高生だし、俺、男子校だったから、緊張しちゃって」