守ってくれる大きな手

「あ、音楽流れてる」

「あー、この歌好きなんだよ」

「あの時は流れてなかったですけど」

郁美は、初めて、恭太の車に乗った時のことを思い出した。

「あー、あの時は、音楽流す、空気じゃなかったっていうか」

「そういえばそんな感じでしたよね笑」