守ってくれる大きな手

「これ」

そう言って郁美は、翔子からもらったイルカショーのチケット二枚恭太に見せた。

「イルカショー?」

「はい、あの、これ………」

郁美はすごく緊張していたのか

「これ、あの、お友達と、どうぞ」

「え?」