守ってくれる大きな手

「これ、あの、お礼です。いつも助けてもらって、何も恩返しできなかったから」

「そんな、いいのに。」

「いえ、それに、自分のためだけに作るより、誰かのためにも作りたいと思って」

「あ、そっか、うれしいな」

「あと、もう一つ」

「ん?……あ、寒いでしょ、中入んな」

「お邪魔します」