「うそ、うれしい!ありがとう。」

とは言ったものの、誘う相手がいないと思った郁美。友達がいないわけではない。ただ、休日にお出かけをしようと思える友達が翔子しかいなかった。

「あ……」

郁美が思いあったのが、例の警察官だった。どうして、彼の顔が思い浮かんだのか、その時は分からなかった。