「じゃぁ、帰ろっか」

「そうだね、暗くなっちゃうし、こんな時間まで付き合わせちゃってごめんね」

「そんなこと、いいよ、楽しかったし」



どんっ!

「痛っ…、ごめんなさい」

「翔子大丈夫?」

「あ、うん、」

「あなたも謝ってください……………え」

相手の男はナイフを持っていて、フードをかぶり顔が見えない

「郁美、やばいよ」

「う、うん、翔子、怪我してない?」

「うん、してないよ、でもどうしよう」

あいにく、その場は人通りが少なく、誰も通らない

「翔子、逃げて」

「え、でも、郁美」

「私、合気道やってたから」

「でも….「いいから、警察」

「あ、うん」

翔子が後ろを振り向いた時、もう1人のフード男が立っていた

「郁美、無理だ」

「え?……うそでしょ。こうなったら……翔子、目瞑ってて」

ドサッ

「翔子、逃げて!!!」

「おい、てめー、」

郁美は、相手の男の腕を掴んで、投げ飛ばした
が、もう1人男がいたのを忘れていて、その男に、後ろから首を絞められた。

「うっっ、 、
どさっ!」

郁美は、肘で男の腹部を殴った。これほど強い郁美だが、1人で2人の男を倒すことができず、投げ飛ばしたはずの男は、起き上がって、ナイフを郁美の胸に突き刺そうとした。郁美は、それを振り払ったが、その腕を刺されてしまった

「いっ、、!」

そこで郁美の力は緩み、男に首を絞められる手を解けられなかった。

(もうっ、なんで、私、もっと強くなれないんだよっ!!死んでたまるかっ、)