郁美はその場に倒れこみ、ひどく咳き込んだ。

「俺ら、そんな簡単に捕まらないかもなー」

「なんで、そんな、自信満々なんだよ」

恭太がそう言うと、男は倒れ込んでいる郁美に持っていたスタンガンを当て、気絶させた。

「これ以上近づいたらこの女どうなっかなー」

そう言って、郁美にナイフを突きつけた。