「いってきます」


「行ってらっしゃい」

「気をつけてな」

「…じゃあな」

「行ってらっしゃい」

なぜ私がこんなむさくるしい男4人に送り出してもらっているかと言うと、


















「うん、そうだね。
もう大丈夫そうだよ。明日から学校行きな」


と医者に言われたのが昨日。



「陽葵ぃー、朝ぁー。」

そして夏目の声で目が覚めていそいで支度をして車に乗った。

まではいいんだ。

その先だ。


「あ。俺も」

「陽葵送ってく」

「輝待ちなさい」


樹さんに輝に暁さん。


私が車に乗りこんだ途端、乗り込んできたんだ。


「えっ、あのっ」


「夏目だして。遅刻しちゃう」


「あぁ」


樹さんは何故か落ち着いて指示を出すし。


輝なんて……


「……」



………寝てる。


眠いんならわざわざ来なきゃいいのに。


暁さんはそんな輝にブランケットをかけてあげてるし。


本当、何。