「……なんで言わなかった」

「ほっとけば治る……」

「お前なぁ……」


夏目はため息をついた。

「医者呼ぶから。しばらく安静にしてろ。」

「はーい…」

夏目は部屋から出て行った。

まぁ、ちょっとバレるかなとは思ってたけど。

こんなあっさりバレるとは。

布団から出てカーテンを開けると、もっと強い朝日が差し込む。


「ふぁ……」


眠いな。



机の上にあった携帯を手に取ると、何件もメールと着信が。


あぁ。学校2日も休んだんだもんな。

とりあえず全部に目を通しておいた。

……なんでこんな疑いもなく心配出来るんだろう。

まさか私が嘘ついてるなんて思わないんだろうな。