「おはよう……」
むくりと起き上がる。
…ここ、マンション……じゃない。
本家?
確か御門組とのやつが終わって、警察が来る前ににげて……
本家で怪我してる人の手当して……
「お前、倒れたんだよ」
「へ?」
夏目が挙動不審な私に言う。
「丸2日寝てた。
疲れたか?」
「いや……別にそうは思ってないけど……」
疲れた……か。
「いっ……」
すると右腕に痛みが。
手当はされてない……
バレてないか。
それに安堵のため息をつく。
「?右腕、どうかしたのか?」
夏目が私の右腕を怪しそうに見る。
「なんでもないよ。急に起きたからかな」
そう言って少し右腕を隠すが。
「痛い……」
「………腫れてる」
あっさり掴まれてしまった。