ヒカリのように




翌朝。

本家なので少し早めに起きると私は制服を着て朝食を食べに食堂のようなところへ来た。


するとみんな揃っていて、私も慌てて座る。


そして暫くして明人さんが来るとみんなでいただきますをして食べるんだ。


みんなで食べるご飯が私は好きだ。


特に、一人暮らししてからは。


久しぶりで嬉しい。


「お嬢、久しぶりですね」


「うん。」


「制服お似合いっす」


「ありがとう」



彼らの言葉がたとえ嘘でも社交辞令でも、私に話しかけてくれるのが嬉しい。





今日の朝ごはんは和食。美味しい。





私はあっという間に食べ終わると食器をもって作ってくれている人のところに行き、「今日も美味しかったです。ごちそうさまでした」と言う。


「いいえ。ありがとうございます」


すると作ってくれている少し年配の方が幸せそうに笑うんだ。


ああ、食べてよかったなって思う。









私は食堂を後にして部屋に戻ると、カバンを持った。

あ……夏目。

まだご飯食べてるかな?


「行くか?」


すると私の心を読んだかのように車のキーを持った夏目がドアに寄りかかっていた。


「あ、うん。ごめん。
ご飯は?」


「とっくに食った」


はや。


「じゃ、お願い」


「おう」


そして私は本家を後にした。







「今日も学校終わって行く。」

「迎えにいくか?」

「じゃあマンションに」




学校に来られるとみんなに怪しまれる。



「了解。ついたぞ」


「ありがと」



私は車から降りると校内へ入っていった。

朝は時間が早いからね。
バレる心配はない。