久しぶりにきた自室は特に変わった様子はなかった。
……まぁ、私の部屋元々もの少ないし、マンションにも大してもの置いてないからね。
私はクローゼットからジャージを出すと制服からそれに着替えて胸までの黒髪を一つにまとめると道場に向かった。
ガチャ
道場のドアを開けるともう既に体を動かせる状態が整っていた。
｢夏目、ありがとう｣
｢はいよ。無理はすんなよ？｣
｢わかってる。｣
私は少し手首や足首を回すと、待っている下っ端に目をやる。
｢ごめん、お願いします｣
｢はいっ！！｣
すると1人の人が立った。
｢遠慮はナシね｣
｢押忍！！｣
そして私は教えられた感覚を思い出すように体を動かした。
