「地図と御門組の情報は陽葵のパソコンにも送っておく。それと新しい情報が入ったらすぐ連絡する」

「はい。ありがとうございます」


「以上だ。悪かったな。わざわざ」

「大丈夫ですよ。」


「元気そうで何よりだ」


明人さんは優しく笑うとそう言った。


私は立ち上がるとお辞儀をし、部屋を出た。


「聞いたか?」


すると夏目が待っていたらしく、そこにいた。


「うん」


「いまなら道場空いてるぞ。
何人か下っ端もいる」


……気が利く。


「そうだね。ちょっと寄っていくよ」

「はいよ」


夏目は先に道場に言って下っ端に話をしてくると行ってしまったので、私は自室へ行き着替えることにした。