「改めてよろしくね、陽葵ちゃん」
「……こちらこそ」
ーーキーンコーンカーンコーン……
すると丁度お昼休み終了五分前のチャイムが鳴った。
「あ。俺ら次中山先生」
「やばいじゃんそれ。早く行こう。
じゃあまた後でねー!」
陸の言葉に佑がそう言って昴を連れて急いで屋上を出ていってしまった。
「あれ、あの3人……」
「みんな3年で同じクラスだよ。
俺らも行こう」
「うん……」
そうか、みんな先輩か。
凪だけ、私と同級生なんだ。
………寂しいとか、思ったりするのかな?
紙パックのジュースをストローで吸っていると、凪に手を引かれて教室まで行った。


