………ごめんなさい。
「あの、あなたたち誰ですか?」
私には全くわからない。
彼らがなぜ私を名前で呼ぶのか。
まず髪の色でしか人が判断出来ないし、陽炎と言われてもピンとこない。
そんな人達に黙って守られるなんて、私もそこまで馬鹿じゃない。
「え…あれ。
自己紹介してなかったっけか?」
気の抜けた顔で茶髪の人が言う。
「………はい」
「………ちょっと凪。言ってよ」
「え、俺?」
茶髪の人と黒髪の人が口論し始める。
「………おい、そんなことより自己紹介だろ」
するとそれを見て呆れた様子で銀髪の人が言う。
「ああ。そうだねごめん。
俺は橘 佑-Tachibana Tasuku-。
陽炎の副総長だよ、因みに歳は19。
出席日数足りなくてね」
…茶髪の人が、橘佑さん。
「来栖 陸-Kurusu Riku-。
幹部で歳は18」
…銀髪の人が、来栖陸さん。
「……工藤 凪-Kudou Nagi-。
幹部、17」
…黒髪の人が、工藤凪さん。
「………桐月 昴-Kirituki Subaru-。
総長だ。」
…金髪の人が、桐月昴さん。
私はインプットするように心の中で彼らの言葉を繰り返した。
「あ。昴も俺と同じ19。出席日数足りなくて」
するとちゃぱ……橘さんがそう言ってへらへらっと笑った。
「………天霧陽葵、17です」
私は一応、そう言ってぺこりと頭を下げた。


