「………」 どうすればいいのかわからず、私は少し身を引いた。 「あーあ、陸ダメダメ。 怖がってるじゃん」 すると明るい茶髪の人が扉の方から大きな声を出す。 そして私の前まで来ると座っている私の目線に合わせて屈むと、 「ちょっと一緒に来て? 話があるんだ」 と言った。 話……? 迷ったが、私は行くことにした。 この教室の空気に耐えきれなくなって。