「陸」 「ああ。」 すると今度は、"リク"と呼ばれた銀髪の髪をした人が明るい茶髪の人の言葉で私の方へ来た。 ………何。 その人は教室の中をかき分け、私の前まで来ると手を出した。 ………なんだか昨日からみんな手を出すな。 夏目の仕業…? なんて思ったりもして。 「……?」 けれどじっとその手の持ち主を見るが見覚えがない。 それにもし、家の人だったら私にこんな態度はとらない。 ………ということは、部外者か。 「ん」 私が分析していると、銀髪の人は更に手をずいっと出してきた。