「明人さん」
「ああ」
すると樹さんが声をかける。
明人さんは涙を拭くと私をしっかり見た。
「陽葵、烏丸と話はするか?」
烏丸………
きっと明人さんは警察にだすことも出来たはず。
それでもださなかったのは、
「はい」
私が烏丸と話をしたいとわかっていたからだ。
「樹」
「はい」
すると今度は明人さんの声で樹さんが動く。
樹さんが病室の外へ合図をすると、外から両手を結ばれ天霧組の組員に確保されている烏丸が。
「っち」
烏丸は私たちをみると舌打ちをした。
「……席を外す」
そして明人さんの言葉にみんな従おうと体を動かしたが。
「大丈夫です、いてくれて構いません」
私はそう言って烏丸をみる。
……みんなにも聞いて欲しいから。
「そうか…」
するとみんなは端の方へ行った。
心配そうに私と烏丸をみる。


