ヒカリのように




夏目は、私には新鮮な存在だった。


ここに来て初めて心を開いた人かもしれない。


「陽葵、飯の時間」


「いらない」


「食え」


「食べない」


「っち」



舌打ちをして私に無理やりご飯を食べさせる夏目。


口は悪いし扱いは荒いし。


だけど、私の事を一番に考えてくれているのはわかる。



「あははっ」

「笑ってんじゃねぇよ……」


私が初めて笑った時、そんなこと言いながら嬉しそうな顔してたよね。


「……っ……」



私が初めて涙を流した時、黙ってそばにいてくれたよね。




全部全部、夏目は私の欲しいものをくれた。




ここに来て、とっても後悔したよ。



だって、こんなにも私のことを考えて思ってくれている人が周り夏目を初めとしてたくさんいることに気がついたんだもん。



無駄な感情持ちたくなかったのに。


その無駄な感情が何かさえ忘れてしまったよ。