「陽葵……?」
「これが輝。陽葵ちゃんのお兄ちゃんだよ」
2人とも、とても似てる。
親子なんだなぁ。
……そう言えば、私はあの人と似ているところはあっただろうか?
あの人はつり目だけど私はたれ目。
お父さんもたれ目だったなぁ。
それからそれから……
思い出せば思い出すほどあの人と似ているところはない。
"私はあんたのお母さんじゃない!!"
本当だったのか、あの言葉。
どこかで信じたくなかった自分がいたことに気づく。
「ここが、陽葵ちゃんの部屋。
好きに使って、何か不便があったらなんでも言って。」
私の、部屋?
こんな広い部屋。
いいのかな?
お母さんと、お父さんと3人で暮らしていたところは狭かったけどとても安心できた。
この部屋も、いつかそう思える日がくる?
その答えを探して、私はこの家に来てしばらくはこの部屋にずっと引きこもっていた。
けど、必ず輝……お兄ちゃんがいた。
「ねぇ、どうしてひか……お兄ちゃんはいつもここにいるの?」
「………輝でいい。」
「…輝、何してるの?」
「勉強。
陽葵もするか?」
「うん」
勉強は好きだ。
やればやるほど結果はついてくるし。
無駄な会話もいらない。
「学校、行くか?」
「………どちらでも」
そしてついて行った場所は日本ではなかった。
そして周りには私よりも大きな人。
「………」
「大学。驚いた?」
「……別に」
最後に驚いたのは、いつだろう。


