ヒカリのように




正直、あいつもガキだな。と思った。


そして翌日。


俺はすっかり佑の事なんて忘れて家に帰ろうと帰路につくと、公園の近くに佑はいた。



「あ。来た。」


佑を見るまで忘れてた俺は、しまった。と思った。


「…帰り道なだけなんで」


「約束したから。」


戸惑う俺なんてほっといて佑は俺の手を掴むとどこかに向かって歩き始めた。































そしてついた場所は大きな倉庫。


陽炎の倉庫だ。


中へ入ると色んな髪の色をした俺よりも明らかに年上の男の人たち。


だけどその中に、2人。

俺と同じくらい、いや。佑と同じくらいの子がいた。


「あ。いたいた。
昴、陸。この子だよ」



そう言って佑が紹介してくれたのが昴と陸。










不思議な感覚だった。



俺の周りには俺よりも小さいやつばっかなのに。



ここは、俺が1番年下。



「君、ここでなら君の好きな君でいられるよ」



佑がそう言って俺を見て笑う。




「…………俺、ここにいたい」





一生。



と思ったのと同時に。


俺がいなかったら弟の面倒は誰が見る?

あいつらはまだひとりじゃ何も出来ない。

俺が見ていなきゃいけない。


俺の、弟。










どちらも欲しくて、大切。







「そんなの簡単だ、両方取ればいい」







そして当時の総長に言われた。






「りょう、ほう?」


「ああ。両方。」



「だってよ。我慢する必要ない」


「……楽しいぞ、ここ」


そして陸と昴が言った言葉に佑が頷き、俺は放課後陽炎に通うようになった。












けど、みんなと仲良くなるにつれて。

みんなのことがわかるようになるにつれて。


おれは負い目を感じるようになった。



みんなと出会ったのも一番最後。

みんなと一つ二つ年齢が違う。


そして、みんなより



………ちっぽけな悩みだ。






だけどそんなとき、陽葵が現れて俺の考えていること、悩んでいたことは全て消えた。



陽葵がきてからみんなの初めて知ることが増えたんだ。


だから、別に俺だけ俺だけって塞ぎこまなくてよくなった。


みんな、子供らしい部分も年上らしい部分ももってて。


それぞれのいいところ悪いところがある。



それを、見つけられた。







「だから、ありがとう。陽葵」





話し終えて陽葵をみると、その綺麗な顔は月明かりで照らされていてとても魅力的だった。













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