ヒカリのように





「ここ、昼間は小学生で埋め尽くされてるけど夜になると穴場になって誰もいないんだ」


そう言って凪が連れてきてくれた公園は小さいが、遊具がたくさんあった。


「そして星が良く見える」

その言葉に顔を上げてみると、確かに星が綺麗に見えた。

「ここら辺街灯少ないもんね」

「そうそう」


「………綺麗」



「俺ね……弟が2人いるんだけど、長男だから面倒見なくちゃいけなくて。
それに疲れたときこうやってくるんだ」



すると凪が言う。




「そう……じゃあ今、疲れてるんだね。」



それに私がそう言うと、凪は空を見ていた目を私に向けた。



「………陽葵は、兄弟とかいるの?」


「いるよ、…………兄が1人」



………血は繋がってないけど、それが兄弟ならいいものだとは思う。

少しお節介だけどね。



「そっか。
俺、陽葵には弟とか妹が下にいると思ってた」


「私も、凪にはお兄ちゃんがいると思ってた」



凪、割と弟気質だと思うんだ………




いや、違う。





凪はきっと………







「………弟で、居たかった」





気づいたら口にしていた。



凪はきっと、"お兄ちゃん"という立場に疲れすぎて私たちの前では"弟"のようにしていたんだ。



自分も、甘えたかったんだ。



「………きっと、陽葵には全部お見通しだろうけど。
聞いて欲しいな」




「うん。聞くよ。」














凪はまた、空を見上げて話し始めた。