「なんの電話だったの?」


凪が言う。

「いや、大したようじゃないんだけど。
今日は放課後用事あるから行けないや」

私がそう言うとあからさまにがっかりする凪。

…いつも行ってるからいいじゃない、1回くらい。

とは思いつつ、

「ごめんね、急用」

と謝っておいた。


輝か……

確か、輝の事知ってるの昴だけだっけ?

声かけるべき?

………いや、まだいいや。


きっと、まだそれを望んでいる人はいないと思う。