「…わかった、いつ?」
「明日の朝出る。だから今晩来い。
マンションまで迎えにいく」
今日ですか。
「了解」
ピッ
そして電話を切ると、みんなの視線に気づく。
「…何」
いや、確かに電話していたらそちらに目はいくがみんなご飯食べなよ。
「陽葵、電話する相手いたんだ」
陸が代表したように言う。
「や、やめろよ陸!そこはオブラートに優しく包みなよ!」
そしてそれを佑があわててフォローする。
…いや、フォローになってないし。
「私にだって電話する相手くらいいる」
私はムッとして言った。
別に、陸の態度が失礼だとは思ってないがそう言うのがいい雰囲気だった。