そして今に至るわけ。
だから、もう少しでここともお別れだな。
気持ちの整理は、もうとっくについてる。
俺のただの我儘でここにいるようなもんなんだ。
そんなとき、陽葵ちゃんが現れた。
よかったよ、現れてくて。
改めて自分の事、見つめられた。
ありがとう。
「ごめんね、長くなったゃった」
そう言ってまた笑うと、陽葵ちゃんは微笑んだ。
「素敵」
そしてそう言った。
「素敵か?こんな事」
自傷的に笑って言うと、
「素敵だよ。」
って、陽葵ちゃんは笑った。
……変な子だな。
だけど、俺より全然。
素敵な子だよ。
「さ、そろそろみんな来る。
戻ろう」
「そうだね。」
そして俺達は屋上を後にした。
side end