凪に名前を聞くと、"天霧陽葵"と言うのを聞いて俺達は記憶の中にある"天霧組"と重ねた。


そしてやっぱり、凪もそれが理由の一つで陽葵ちゃんを気になったという。


『あいつ、俺らが守る』


初めて昴が他の誰かを"守る"と言った。


呆気に取られたが、それは俺らも賛成で。


だって、知らない子って言っても関係ない子が命を狙われてる可能性がある。

関係あっても、命が危なかったら助けなきゃ。


……………それに、陽葵ちゃんのことは"天霧"って言う苗字じゃなくても目にはついていただろうからね。


一応、彼女について調べてみるが何も出ない。


…ますます怪しい。