「凪、どの子?」

「あれ」

凪が指さす先には白い肌に、綺麗な黒髪をした女の子、陽葵ちゃんだ。

陽葵ちゃんは、他の子よりなにか違う空気をまとっていて俺たちを見てもなにも言わず、心のうちを見せないようにしている感じがした。


ああ、凪が気になった理由もわかる。

とすぐに思った。



そして何とかして屋上に連れていくも、警戒されすぎてすぐに逃げられてしまった。