そう言うと少しムスッとする昴。
「眠い?」
だったらごめんね、と心の中で謝る。
「……別に」
……わかりやすいな、昴は。
「寝てもいいよ?」
「寝ない」
…いじっぱり。
「じゃあ、コーヒー入れるね」
何故かこの部屋にあるキッチンへ行くと、私はコーヒーを入れるためにお湯を沸かした。
えっと…昴はブラックがいいんだよね。
…高校生とは思えない。あ、19だから年齢的には高校生じゃないか。
お湯が沸くのを待っていると、いつの間に来たのか昴が私を後ろから抱きしめた。
「……え、どしたの………」
珍しい、というか初めてだ。
……昴は急にスキンシップを取るな。
キス、したり。
「……」
「……危ないよ?」
そう言って私の腰にまわっている手に軽く触れるが昴は黙ったまま動かない。