「何なの!この点数は!!」
母に怒鳴られること30回目
最初は怒られる度目眩がして
たっていられなかったけど
慣れた
いや、慣れちゃダメだけど。
「ごめん…なさい。」
私は、下を俯き小さな声で呟く
「まぁ、いいわ。」
すると母はは、案外すんなり最悪な点数を受け入れた
いつもなら、
「ドジねぇ…はぁ。」
って言うのに。
なんでだろう…
まぁ、でもラッキーだ
そう思い、その場を離れ2階へ上がる
_私が居られる唯一の場所
実を言うと私は学校が好きではない
何故かって?
だって、作り笑いで過ごさなきゃいけないじゃん。
友達の顔色伺って
いい顔して…
こういう事を、八方美人と言うのだが…
私は、馬鹿なので当然日常ではそんな言葉を使わない
「嫌だな…」
白い天井に向かって呟く
カチッカチッ
時計の秒針が鳴り響く
これが、私のいつもの過ごし方
別に…これでいいんだ
…居場所なんてないし?
そう思いながら、仰向けで本を読む
昔から、本だけは好きだった
一人ぼっちの私に、夢と希望を与えた
それから、本だけは読むようになった
今日の本は、本屋で見つけた人気の文庫本
硬い文の本じゃないといいんだけど…
そう思いながら、文庫本を開く
と、その同時に
「早く、お風呂入って寝なさい。」
母の怒鳴り声が聞こえた
「はーい。」
そう答え、すぐ近くにあった机に
文庫本を置き
階段を降り
お風呂場へ向かった