「ヒロくん、どうして私を突き放すの?
私が穢れてるから??
酷い事言ったから??」




私はヒロくんの背中に投げかける



部屋に来てから1度も私の目を見てくれない



今どんな顔してるの??




悲しい顔?




苦しそうな顔?




それとも、うざいって顔?




ヒロくんがもう分からない。



「ごめんなさい
こんな私でごめんなさい。
いっぱい迷惑かけてごめんなさい。
生まれてきてごめんなさい。」



私はそれだけ言って




部屋から飛び出した




結凪さんや碧くんにも何も言わず



自分の家に駆け込んだ




そして、部屋に着くなり溢れ出る涙




あんなヒロくん初めて



1度も私を映してかれなかった




あの日も、冷たい目だったけど



私を映してくれていた



なのに、今日は1度も目を見てくれなかった



全部私のせい。



酷い事言って突き放してしまった



もう、きっと戻れない





ドタドタドタ



部屋の扉にも崩れ落ちるように座ったまま泣いているとすごい勢いで階段を上ってくる音がした




お母さんはこんな慌ただしく階段を上らない




じゃ、誰。



悲しい涙から、次は恐怖の涙に変わった時だった




「桜。」



扉の向こうから聞こえた



大好きな声




「桜、ごめん。
ちゃんともう1度話したい。
だから、扉開けて」




扉の向こうから聞こえる優しい声



それが嬉しくてまた涙が溢れ出る



ガチャ



私が少し扉から離れた時



部屋の扉があいた




そして、さっきは映してくれなかった瞳に



今は映されている




真っ直ぐ見つめられる




「桜、さっきはごめん。
桜は穢れてないよ。
むしろ、穢れてるのは俺の方。」




そう言って苦しそうな顔をするヒロくん