「お母さん、おはよう」




リビングに行くと朝食後の準備をするお母さんがいた



「あら桜、今日は早いのね。」




「今日、私早く行かないと行けないから
もう行くね?」



「あら、そうなの??
陽斗もう来るのに」




「ごめんね。
ヒロくんにも言っといて」




私はそれだけ言って



ヒロくんを避けるかのように




早く家を出て




1人で通学路を歩いた




昨日は隣にヒロくんがいたのに




今日はいない。



それがすごく寂しく感じたけど気付かないふりをした




あの夢を見たせいからか




1人でいたかった




1人で色々考えたかった




あの日、一体何をどう間違えてしまったのか