私の言葉を聞いているのか聞いていないのか、遊は眠そうにぼーっとしたまんまだった。


朝、弱いのかな…?


「遊、ベッドで寝てください。私、どきますよ?」


「いい…あんたは熱あるんだから寝といて」


「そんな、でももう下がりましたし…」


すると、遊はゆっくり立ち上がってベッドにいる私に覆いかぶさった。そして、すぐ横ですやすやと寝息が聞こえた。


…み、身動きとれません……


それから数時間の間、ぎゅっと抱きしめられて動けない状態が続いた。


こうして4日間休みの1日目と2日目の半分くらいが過ぎた。