「あ………」 暫く、床に膝と手をついていると、遊が慌てて部屋に入ってきた。 そして、私の近くに来ておでこに触れた。 「詩乃、熱上がってる…!ほら休んでて…」 体がふわっと浮いたと思えば、もふもふの布団が掛けられていた。 「詩乃、ちょっと待ってて。水とお粥持ってくる。」 そう言って離れていく遊の背中が何故か家を出ていったお母さんの背中に見えた。 気づけばその背中に手を伸ばしていた。