私には家族がいない 正式に言えば自らなくした。 ……全部全部、自分のせい。 若しくは…いなくなったお父さんのせい? 違う。私のせい。逃げた私の──── 「っぅあ…はっ…はぁ………え?」 目を開けるとそこは私の家ではないようで。おでこに手を当てると、じんわりと汗が滲んでいた。心臓もドクドクと動いている。 はぁ…嫌な、夢みた…… 首だけを動かして周りを見ると、机が見えた。その上には教科書やら本やらパソコンやら。