飼い主と私。


「…ん。可愛い」


パーカーを着た私を見て遊は、ふ、と微笑んだ。


可愛い、なんてやめてください…また勝手に期待しちゃうから…


「あ…雨、やまないね」


赤い顔を隠すように一歩前に出て空を見上げた。


少し寒いかも……


「このままじゃ風邪ひくかも…詩乃、今から俺ん家行こ?近いし……詩乃?」


「…っえ?あ、うん」


ぼーっとしていたら急に声をかけられたので急いで返事を返した。


なんか頭がぼーっとする……


また遊に手を引かれて見たことない住宅街を通る。