飼い主と私。


柊木さん、面白い。いい子だなぁ…


思わず笑みがこぼれた。気づけば柊木さんも笑っていて、2人でうるさくならないようにくすくすと笑った。


「あ、じゃあ私、待たせてる人がいるから……ばいばいっ」


「あ、うん!本当にありがとう…!!」


手を振って廊下を走っていく柊木さん。たまにこっちをみて手を振ってくれた。


待たせてる人…かぁ……


あの人は私のこと待ってるかなぁ……


もう、あの人の元を離れて数年する。元気かな。また、体壊してないかな。……幸せなのかな。


「だめだめ…もう、考えちゃダメ…」


ぶんぶんと頭をふって、ぺしっと頬を叩いた。叩いたところからじわじわと痛みが広がった。