ひりひりするほっぺを両手で包み込んで、結月ちゃんに学生証が無くて困っていること、気になて仕方が無い事を話した。そしたらまた、はぁとため息をつかれた。
「あの時体育館に戻ったのはその学生証を取りに行くためだったのか…」
これまでの私の行動から納得したのか、うーんと何か考えているようだった。私はただ結月ちゃんを見つめながらしょぼんとしてるしかなかった。
そんな私を見てか、結月ちゃんはぽんぽんと頭を撫でて笑った。
「そうしょんぼりしない。私も他のクラスの人とかに聞いてみるよ」
「わぁぁん結月ちゃんありがとう〜!」
結月ちゃんは本当にしっかり者で優しくて私が困った時はいつも助けてくれる。最高の友達。本人の前では絶対言わないけど結月ちゃんが私の友達で良かった。心からそう思う。
そんなこんなで刻々と時間はすぎて、いつの間にかお昼休みになっていた。私はすぐに席を立って結月ちゃんに体育館に行ってくる、と言って教室を出た。
